
業務日誌、作業日誌、支援日誌は何が違うの?

それぞれ書き方がちがうのかな?難しい?

どう使い分けるのか用途別にそれぞれ知りたい!
現在、就労継続支援B型事業所で働いている職員(従事者)の中には就労継続支援B型事業所の業務日誌、作業日誌、支援日誌の違いについて知りたい職員(従事者)の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、就労継続支援B型事業所における利用者の日々の言動を記録に残すための業務日誌、作業日誌、支援日誌について解説しています。
結論からいえば、いずれも違いはなく同じ書類を指します。
- 就労継続支援B型事業所における業務日誌、作業日誌、支援日誌それぞれの違い
- 業務日誌、作業日誌、支援日誌の書き方
- それぞれの目的および用途を解説
- 同じ書類でもそれぞれの大事な役割を紹介
それでは、最後までご覧ください。
就労継続支援B型事業所における業務日誌と作業日誌との違いは?支援日誌も同じ?

就労継続支援B型事業所での業務日誌、作業日誌の違いは、記録する(書く)人と読む(利用する)人の違いでしょう。「ワークショップOHANA」では、業務日誌は利用者と職員が記録し、作業日誌は職員(従事者)が記録しています。
書く内容自体は利用者の記録する業務日誌と変わりはないですが、職員が記録する作業日誌は細かく記録されます。
支援日誌とは「ケース記録」とも言われています。また支援日誌は個別支援計画書記載の長期目標、短期目標を把握し、その内容に沿って支援した内容を記録していきます。
同じ書類でも色々な視点でみると、違いが理解できることでしょう。まずは業務日誌・作業日誌・支援日誌の違いを理解しましょう。理解できたらそれぞれ記録してみましょう。
業務日誌とは
- 職業指導員・生活支援員によるサービス提供の内容
- サービス提供後の評価(効果・振り返り)
- 1日の振り返り
- 作業態度
- 問題点
- 作業の進捗状況
上記を中心に記録をしています。業務日誌について詳しくは、下記の「就労継続支援B型事業所の業務日誌とは?実地指導で指摘される書き方と注意点について徹底解説!」をご参考ください。
業務日誌・作業日誌・支援日誌はいずれも同じ書類
就労継続支援B型事業所において利用者の日々の言動を記録に残すために業務日誌、作業日誌、支援日誌と項目と名称は分けていますが、結果としていずれも同じ書類に分類されます。
記録している内容もそれぞれ大まかな部分は同じです。
だからといって単調で主観的な記録にならないよう客観的な視線での記録に気をつけましょう。
業務日誌(作業日誌/支援日誌)は実地指導でも見られる
就労継続支援B型事業所の業務日誌は実地指導でも確認される必要書類のひとつです。
前述で説明したように、「業務日誌」「作業日誌」「支援日誌」は名前(名称)が違うだけで同じ意味をもつ書類となります。
実地指導ではサービス提供に関する書類として業務日誌が必要になります。重点的にみられる内容は、日々の支援記録についてです。日々の支援記録については、利用者の個別支援計画書に沿った短期目標・長期目標にどれだけ寄り添った提供ができているか、または、目標に対しての問題点・改善点、などの評価も記録しておくとよいでしょう。
就労継続支援B型事業所の業務日誌(作業日誌/支援日誌)とケース記録との違いについて解説!

業務日誌(作業日誌/支援日誌)とケース記録の違いについてふれていきます。業務日誌(作業日誌/支援日誌)とケース記録は大きな括りで説明するとそこまで大きな違いははっきりとありません。なぜなら全ての書類は利用者が事業所でなにをどれくらいしたのか、また問題点・改善点・評価などを記録するため必要なものだからです。
ですが、それぞれ残さなければならない重要な項目があり、内容の書き方も多少違いがあります。さらに目的や用途・記録する頻度にも違いがあるでしょう。下記では内容、目的・用途、記録の頻度の違いについて詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
記録に残す内容に違いがある
そもそも業務日誌(作業日誌/支援日誌)とケース記録は提供する(書き手)側、される(読み手)側で違いがあります。作業日誌は、利用者のバイタル・体調面にはじまり、作業時間ごとになにをしたのかを中心として書きます。業務日誌/支援日誌は職員が、利用者に対して作業時間に関係なく1日の行動を5W1Hを活用して記録していきます。
読み手に関して、作業日誌は利用者に書いていただく場合もあるので職員、利用者の両者が読むことになります。業務日誌/支援日誌は職員が記録し保管するので利用者に読まれることはありません。
業務日誌は、作業時間内での活動内容、活動時の行動や変化、体調面、精神面の状態の変化、1日の振り返りなどを中心に毎日記録しています。その内容を見てサービス管理責任者が「サービス担当者会議」「モニタリング」など外部との連携時に使用し、アセスメントの再考査を行った結果や内容、また職員は違う視点からサービス提供を行う場合ができる状況につながります。
支援日誌は、事業所によっては「ケース記録」とも言われます。作業中におきた問題についての支援・評価、サービス提供の変更時に支援した内容・その後の評価を中心に都度記録していきます。支援日誌は職員全員が利用者個人の問題点や作業評価を把握し情報共有のために記録しましょう。
このように書類上は同じでも、記録に残す内容は異なります。それぞれ読み手・書き手で記録する内容が異なるので記録を書くときは内容と要点にきをつけましょう。
目的や用途が違う
残す内容に違いがある理由は目的・用途が違うからです。それぞれの目的・用途を確認していきましょう。
業務日誌は、職員が就労継続支援B型事業所に常駐するサービス管理責任者の書く個別支援計画書と紐づけできるように毎日記録しています。その日の体調面や精神面、今後の課題と現在の問題点など記録しているとよいでしょう。
また、作業中の状況や作業に参加した日に、通常と変わったことがあった場合に記録します。 たとえば、作業を休んだ場合、休んだ理由、経緯の記録も必要です。
ほかにも 事業所内でイベントがあったとき記録をしたり、 家族からの相談事項も記載事由に該当します。
事業所によっては作業日誌とケース記録が一緒になっている場合がありますが、基本的に担当者会議やモニタリングなどの外部事業者との連携をはかる場合に用いられる書類がケース記録になります。
作業日誌は、利用者の作業・生産性に関する支援のために用いられます。生産性には出席・欠席状況、体調(バイタル・排泄状況)の把握・確認、通院状況等の記載も含まれます。
また、今の作業が問題なくできているか、本人の希望に沿ったサービス(作業)提供ができているかなどの確認も目的です。もし提供できていないと評価された場合、サービス管理責任者が個別支援計画書に追記し職員との情報共有をして評価していきます。
評価後、支援日誌に問題点、そのあとの改善策・評価を含めた事案を記録し、サービス管理責任者は個別支援計画書の再考査をし、「担当者会議」「モニタリング」に用いていきます。
記録する頻度に違いがある
業務日誌・作業日誌・支援日誌はそれぞれ書く内容、目的・用途も違いますが、記録する頻度もそれぞれ違います。
業務日誌は基本的に毎日の記録が必須です。なぜなら、毎日利用者が記録を書き、1日の振り返りを行う書類であり、利用者の体調面・精神面についていつも同じではないためです。体調の変化・様子が違うと生産性も変化します。そのため職員(従事者)は、毎日の変化や様子をしっかりメモし日誌にまとめておきましょう。
※生産性には利用者のバイタル・体調面も含まれます。
作業日誌と支援日誌は担当者会議やモニタリングがあった場合や、作業・支援内容に変更があった場合、利用者からの相談など、なにか通常と異なる事案が発生したとき記録します。記録する際は細かい説明を心掛けましょう。「日時」「氏名」「行動」「言動」「対応や対処方法」など細かく記録することで記録していない職員もイメージがもちやすく、具体的に今後の対応がイメージしやすくなるでしょう。
まとめ|就労継続支援B型事業所の業務日誌は作業日誌や支援日誌とも呼ばれる!

今回は、就労継続支援B型事業所の業務日誌、作業日誌、支援日誌の違いについて解説してきました。
就労継続支援B型事業所の業務日誌、作業日誌、支援日誌の違いについて最後に簡単にまとめました。
- 就労継続支援B型事業所における業務日誌、作業日誌、支援日誌それぞれの違い
- 業務日誌、作業日誌、支援日誌の書き方
- それぞれの目的および用途を解説
- 同じ書類でもそれぞれの大事な役割を紹介
利用者の作業内容や授産の生産性について記録しなければならない重要な書類の1つです。実地指導でも必ず監査官にみられるため、しっかりと毎日整理しておく必要があります。
また、ケース記録とも似ていますが、目的や役割にも違いがあるため混同しないよう注意しましょう。
本記事を参考に日誌の書き方、用途別に利用してより良い運営に役立てていただければ幸いです。
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