特定非営利活動法人「北斗会」では、鹿児島県霧島市を拠点に、障害福祉サービスの就労継続支援B型事業を提供しております。仕事(作業)内容や工賃、利用料だけでなく、どんな方が対象となっているかなど、さまざまな観点で解説していますので、ぜひご覧ください。
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北斗会メタバースプロジェクト ~仮想空間で現実世界を超える体験をしてみよう!~

北斗会メタバースプロジェクト ~仮想空間で現実世界を超える体験をしてみよう!~ 就労継続支援B型とは?仕事(作業内容)や工賃など紹介!

メタバースとは「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」のことです。「超越」を意味する”メタ”と「世界」を意味する”ユニバース”が組み合わされた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。
インターネット上で新たに”空間”を作ることで、従来のPCやスマホの画面上に表示される文章や絵や動画を見る・投稿することが主流の利用方法から、アバターを通して会話やジェスチャー、体験を共有するようなより現実に近いコミュニケーションが可能になります。
この技術を使った新規プロジェクトについて紹介します。

北斗系メタバースプロジェクトとは?立ち上げた経緯と背景について紹介!

北斗系メタバースプロジェクトとは?立ち上げた経緯と背景について紹介!

北斗会はもともと、障碍をもつ数人のグループで出資しあって活動するサークルでした。

サークルの規模が大きくなり、障碍者支援事業として独立し現在は「就労継続支援B型事業所」としてワークショップを開いています。
日々、障碍と向き合いながら、それぞれの個性を活かしあって運営しています。

立ち上げた経緯と背景

立ち上げた経緯と背景

北斗会メタバースプロジェクトは、霧島市議会の議員の発議をもとに企画が立てられました。

産声をあげたばかりのこのプロジェクトはネットワーク技術を活かしつつ地域に密着したメタバースです。高齢化や過疎化が危惧されている地方でも、お互いのハンディキャップを取り払えるメタバースで地域の一体化を目指します。

北斗会メタバースプロジェクトで実現したいこと

北斗会メタバースプロジェクトで実現したいこと

北斗会メタバースプロジェクトではメタバースの特性を最大限活かすため、いくつもの目標を設定しました。

まずは就労スペースの提供です。現在でもビデオ通話など遠隔の人とも対面での会話は可能です。しかし、「顔を出したくないけど、アイコンのみの表示では不十分」「参加者が多くても話者が一人に限定されて、会議の進行が長引いたり自分の意見を伝えにくい」などの問題点もあります。

メタバース空間では、アバターを使ってより現実に近い形式で会話ができるため、上記問題を解決できるほか、ジェスチャーや表情でのニュアンス、空間上に立体的にメモが取れるなど、現実以上の機能を備えた利用もでき、会議だけでなく仕事の場としても魅力的な場です。

また、移動時間をなくせたり自分の好きな場所からアクセスできたり、より快適な状態で仕事をすることができ、作業効率のアップにも期待されています。

そして、これらの特徴は仕事だけでなく、遊びや学習にも活用できます。

距離ではなく質で塾や家庭教師を選べたり、学校に通えない人でも授業を受けることができたりする取り組みは様々な分野ですでに活用が始まっており、学習のためのメタバースの需要はこれからもどんどん大きくなるでしょう。

このプロジェクトでも、メタバースが生活の一部としての活用を実現できるよう取り組んでいます。

北斗会メタバースプロジェクトで展開する「OHANA VR」の詳細について紹介!

北斗会メタバースプロジェクトで展開する「OHANA VR」の詳細について紹介!

好きなことを活動に!(ゲーム部門)

軽作業の一環としてゲーム活動を実施しています。
プレイ動画を中心に、ゲームの攻略情報やテクニック、ちょっとした裏技などをYouTubeで配信しています。今後はライブ配信も検討中です。
また、ゲームの制作者からの依頼でゲームのデバッグやプレイ動画の録画なども行っています。好きなことを通じて就労訓練の継続に努められます。

OHANA VRでは、作業の様子や実績を紹介するとともに、過去に配信された動画も上映します。

 

特技を活かして!(イラスト・動画・ポエム部門)

イラストを描いたり、ポエムを作ったり、創作活動も充実しています。
イラスト活動では、オリジナルのキャラクターをつくったり、LINEスタンプの販売などの実績があります。(※URL等紹介)

また、文芸系の活動ではポエムの作成のほか、エッセイや歌詞の書評などもしています。
これらの作品は動画にまとめ、YouTubeで公開中です。

最近では、生成系AIを用いた作曲活動も行っています。
作った曲は動画にし、YouTubeで配信中です。

これらの創作活動以外でも、ワークショップOHANAでは色塗り、貼り絵、折り紙などの創作活動を実施しています。

OHANA VRでは、作品を多数紹介します。



知識・技術を伝える!(オンライン講座部門)

ウェブライティングをはじめとするPCスキルを教える講座も開いています。
タイピングなどの基本的なことから教えており、初心者の方にも好評です。
また、誰かに教えることを通して、自身の知識やスキルを伸ばしたり、コミュニケーションの訓練になったり、お互いに成長の機会となっています。

OHANA VRでは、VR空間に教室をつくり、実際にそこでの講義も予定しています。
VRでは年齢はもちろんのこと、居住地が離れていたり、学校にいけない理由がある人でも参加できるのが特徴です。
より多くの人に平等な学習の場と機会をつくります。

 

生活の基本を(料理部門)

ワークショップOHANAではカフェを併設しています。
簡単な調理を練習し、日常生活に役立てています。
また、定期的に開催される手話会へのお菓子提供も行っています。

OHANA VRでは、調理風景の動画を上映したり、レシピの紹介をします。

 

ワークショップOHANA 作業紹介

就労継続支援B型事業所の作業として、商品の検品や梱包作業を随時実施しています。
仕事としての緊張感を持ち作業に努めることで、一般就労などのステップアップを支援しています。

また月に一度、糸紬ぎを行っています。
ワークショップOHANAでは綿の花から綿を取り、紡いで糸にするところから始めます。
紡いだ糸を染め、専用の機織機でコースターなどの小物を制作しています。

他にも暖簾やハンカチを染めたり、クラフトバッグやビーズアクセサリーを作ったりしていて、これらは物産館への委託やオンラインで販売中です。

OHANA VRでは、これらの工程や作業風景を紹介しつつ、実際に販売いたします。

北斗会メタバースプロジェクトのロードマップを公開!

北斗会メタバースプロジェクトのロードマップを公開!

2027年3月|αテスト実施

アバターの制作と、スケール感の確認

2028年3月|β版リリース

EVMリリース、またはソラナ基盤にて開発
独自通貨の発行

2030年3月|本公開

正式リリース

北斗会メタバースプロジェクトメンバーからひとこと!

北斗会メタバースプロジェクトメンバーからひとこと!

NPO法人北斗会理事長|高野和子

Q1 メタバースにはどのような利点があるとおもいますか?

どこにいるか?に関係なく、世界中の人と気軽に交流することができます。
これは広い世界だけの話ではなく、家から出られないような障碍や病気の人にとっても安全に健康的な姿で他者と交流ができるということでもあります。
現在、生活や就労が困難な人でも積極的に参加できる新しい世界として注目し応援しています。

Q2 北斗会メタバースプロジェクトをどんな場所にしたいですか?

障碍や病気などの理由で外出や他者との交流が困難な状況だと、就労をはじめ普通なら簡単にできることでも困難を極める場合があります。そういった人たちが他者と関わることで治療やリハビリに繋がるものも多く、また、本人の活力や自立への動機にもなります。
また、健康的な姿で温泉に入浴したり、学校の授業に参加することで、当人たちにとっては実現困難な経験を積むことができます。
ハンディキャップによる差の少ない交流や体験ができる場所にしていけたらと思います。

Q3 北斗会メタバースプロジェクトに期待していることをおしえてください。

老若男女、身体的な特徴の問題だけでなく、PCの操作が苦手な人も数多くいます。
そういった人でも気軽にアクセスできる場になり、より広い世代やコミュニティと交流できるようになることを期待しています。

 

開発者|ピクルスフライ

Q1 メタバースにはどのような利点があるとおもいますか?

現実の世界でもあるゆる分野で技術的な進歩が進み、便利な世の中になりました。
しかし、物理的制約はまだまだ多いように感じます。遠隔地への移動や肉体の限界など挙げられる不便はたくさんあるでしょう。メタバースでは、それらを容易に解決でき、たとえば、遠くにいる友人と頻繁に会える、容姿を好きに変えたり、空を飛んだりすることなども実現できます。
それらを障碍や病気の有無、出自等に関わらずより多くの人が、「現実を超越した体験」を享受できることが最大の利点だと考えています。

Q2 北斗会メタバースプロジェクトをどんな場所にしたいですか?

教育環境や娯楽のコンテンツを充実させることで好奇心を刺激し成長の場にしたいと考えています。これらはユーザーの積極的な参加と交流に不可欠です。
また、サービス業はもちろん通常はオンライン上での業務は難しい業種であっても、相談や受付の窓口を設置することでより多くの人にとって利便性を上げ、効率的に専門的な情報に繋げられる場になるようにも計画しています。
現実以上に面白くて便利な場をつくることで新たな需要や創造性をつくり、ハンディキャップより特技が大きく活かせるような場にしたいです。

Q3 ひとこと

北斗会メタバースプロジェクトは開発だけでは完成出来ません。
ユーザーに使っていただいてこそ、その質や価値を高められるもので、可能性もひろげられます。より多くの人に使っていただけるよう、尽力して参りますので、どうぞご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。

 

サポートメンバー|hituzi

Q1 メタバースにはどのような利点があるとおもいますか?

ノーマライゼーション(「障害があるからといって、その人が異常(アブノーマル)なのではない。人は障害のゆえに差別されることがあってはならない。身体的もしくは知的に障害があったとしても、一人の人間であり、障害のない人と同等であり、一般市民と同じ条件のもとで生活する権利がある」)の考え方を体現するためには、どんなハンディキャップがあっても、どこでもいつでもPCさえあれば、アクセスできるメタバースは大きな利点があると思います。

Q2 北斗会メタバースプロジェクトをどんな場所にしたいですか?

OHANA(ハワイの言葉で「家族」)という名前を実現できる、お互いが助け合い、支えあえる場所。自分が「ここにいていいんだ。」と思える場所、何も用事がなくてもログインしたくなる場所。みんなの居場所になれるような場所にしたいと思います。

Q3 北斗会メタバースプロジェクトに期待していることをおしえてください。

色々な人が、ハンディキャップや外見にとらわれないことで、ご本人の心の壁や他者からの壁が少しでも低くなり、色々なことに意欲的にトライできることを期待しています。

Q4 ひとこと

メタバースが出会いの場、発見の場、素敵な場所になればいいなと思っています。

 

サポートメンバー|くま

Q1 メタバースにはどのような利点があるとおもいますか?

どんな人でも(障害、年齢、性別、人種など)ネットの中では自分らしくいられ、表現方法も自由だと思います。
そんな自由な表現が出来るのがメタバースではないでしょうか?
現在は、PCが主なアクセス方法ですが、これからの時代には、ケータイやゲーム機など、老若男女の参加も楽しみなこれからに期待をしたいと思います。

Q2 北斗会メタバースプロジェクトをどんな場所にしたいですか?

みんながもう一度行きたいと思ってもらえるような場所です!
講義やイベント参加後に「ありがとうございました。」で退出するのではなく、『また来ます!』『いってらっしゃい』、『いってきます!』の言葉のやり取りが出来る場所にしていけるようにと思います。
OHANAの意味をしっかり思い描いて、みんなが家族のようにふるまえる団欒ができるプロジェクトにしたいです。

Q3 北斗会メタバースプロジェクトに期待していることをおしえてください。

質問1のようにどんな人でも気がねなく、思いっきり自分を表現出来る要素がたくさん盛り込まれていると嬉しいです♪
さらに言えば、来ていただいた時、見て、聞いて、話して、1つでも来て頂けた後皆さんの将来の力の一片になれるようなプロジェクトになる事を期待しています!!

Q4 ひとこと

メタバースの中が皆さんにとって今現在、または将来の自分を表現したり、力になれたらいいなぁ!って思います。
楽しみで仕方がないです!!!

 

さいごに

さいごに

北斗会メタバースプロジェクトは、上記で紹介したもの以外にも様々な企画を採用することができる、可能性に満ちたプロジェクトです。

障碍をこえて、距離や国境をこえて、年齢や性別をこえて、やりたいことや自分の居場所を見つけられる場所になります。

また、現実世界ではできない体験や、不思議な景色など、夢や想像力を通して、学び、遊び、働くことができるようになるこの北斗会メタバースプロジェクトは新しい世界のひとつとしてみんなで作り上げていくプロジェクトとして盛り上げていきましょう。

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